ShopSenseショッパーインサイトコラムでは、私たちが日頃実施しているネットワークカメラと動体検知技術を使った顧客行動の分析内容を紹介しながら、どのように活用していくのかを毎回テーマを決めてお伝えしています。

【第24回】 同伴者の有無は商品の売上に影響する!?
(2010年11月26日)

店舗には色々な買い物客がいます。1人でそそくさと買物を済ますような人もいれば、夫婦で買物に来ている人、あるいは友達同士でウィンドウショッピングを楽しむかのように売場を歩き回る人など様々です。買い物において同伴者の有無は、商品の売上(購買点数)に影響するのでしょうか。今回のコラムではその「同伴者と購買の関連性」を明らかにしていきます。

 

まず、同伴者の有無と商品の購買点数に関する集計結果を図1にまとめました。


図1 同伴者の有無と商品の購買点数

 

ここで購買された商品点数について着目してみると以下の事が分かります。

こうした結果について考えてみると、同伴者がいない場合は買物をすることのみに来店しており、できるだけ余計な時間をかけたくないという心理があるのではないかと予想できそうです。また買物目的のみで来店しているわけですから、商品の購買数も多くなるというのは直感的に納得のいく結果であるといえるでしょう。一方で同伴者がいる場合については、もちろん買物目的でも来店しているでしょうが、同伴者と買物を楽しみたいという心理もあってか、購買数も少なくなっているのかもしれません。あるいは、同伴者(例えば夫婦ならば夫)に余計な買物をしないように注意されるようなこともあるかもしれません。そう考えると、同伴者がいる場合、いわゆる「ついで買い」も少なくなるのかもしれません。

 

このような考察から、さらに「同伴者がいる方が、棚前滞在時間が長い」という仮説が立てられそうです。そこで買い物客の「棚前滞在時間」を検証してみましょう。結果を表1にまとめました。

 

表1 同伴者の有無における棚前滞在時間の違い(単位:秒)

同伴者の有無 最短滞在時間 平均滞在時間 最大滞在時間
同伴者なし 7.0 186.3 635.0
同伴者あり 10.0 336.5 757.0

 

表1にあるように、同伴者なしの棚前滞在時間は186.3秒、同伴者ありの場合は336.5秒であることが確認できます。やはり同伴者がいる場合の方が、棚前に滞在している時間が長いようです。以上の結果をまとめると次のような事が想定できます。

 

以上のように、売り場における同伴者の有無は、商品売上に影響し、POPなどの購買促進方法を策定する際にも、「同伴者」がキーワードとなりうるのです。

次回は、同伴者が購買率にどのような影響をもたらしているのか、カテゴリー別に検証していきます。

 

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