ShopSenseショッパーインサイトコラムでは、私たちが日頃実施しているネットワークカメラと動体検知技術を使った顧客行動の分析内容を紹介しながら、どのように活用していくのかを毎回テーマを決めてお伝えしています。

【第26回】即決・迷う・買わない、「買い方」と商品との相関性を探る!
(2010年12月10日)

商品の「接触」から「購買」に至るまでの購買行動のタイプはいくつかに分類することができます。例えば、今回は以下の3タイプに分けて考えてみます。

(a) 触った商品を絶対に買うタイプ(接触→購買タイプ)
(b) いくつかの商品を接触してからある商品を買うタイプ(接触→迷い→購買タイプ)
(c) 触った商品を全く買わないタイプ(接触→非購買タイプ)

そして商品カテゴリごとに、こうした3つのタイプの購買者がどれだけの割合で存在しているかを検証してみましょう。

 

図1をご覧ください。これは「飲料系」と「医薬品系」という大分類した商品カテゴリを解析した結果です。


図1 カテゴリを大分類したときのグループ割合

 

このように各カテゴリによって、買われ方に特徴があるということがわかります。それではこの商品カテゴリをさらに細かく分類してみたらどのような傾向が現われるでしょうか。それを検証したものが図2に示します。


図2 カテゴリを小分類した場合のグループ割合

 

やはり飲料系カテゴリに含まれるビールや清涼飲料は[接触→購買]タイプが多いことが確認できます(ビールは72%で、清涼飲料は83%です)。特にアルコール類であるビールなどは[接触→迷い→購買]タイプの割合が1%にすぎませんから、迷って買われる商品ではないといえそうです。清涼飲料にいたっては非購買の割合が10%なので、接触された商品はまず間違いなく(棚に戻されることなく)買われるということです。

そして医薬品系カテゴリである鎮痛剤や肥満防止薬は相対的に[接触→迷い→購買]タイプの割合が大きいようです(鎮痛剤は25%で、肥満防止薬は20%です)。それから[接触→非購買]タイプの割合も飲料系カテゴリよりも大きいことがわかります。とりわけ肥満防止薬については接触されているものの50%が非購買に至っています。

 

以上のような結果を見てみると、購買者にとっての「必要度の高さ」が購買タイプに影響しているのではないかと考えられます。例えば、「清涼飲料は喉を潤すために必要なもの」ですが、「肥満防止薬は必ず必要なものであるというよりは興味があって手にとってみる」というようなものでしょう。仮に商品に対する必要度(重要度・優先度)を測定することができれば、今回紹介した3つの購買タイプと商品必要度の関係性を明らかにすることができると考えられます。

 

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